フィアット 500 / FIAT 500
 
 
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コンパクトハッチバック

500
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フィアット500が日本でも発売されました。
オリジナルの500(チンクエチェント)はルパン3世カリオストロの城に出てきたクルマとしても有名ですね。
現代に蘇った500は、どんなクルマなのでしょうか、早速見ていきましょう。

外観はオリジナルの雰囲気を感じさせるクロームメッキパーツがポイントです。
オリジナルの造形を基本としつつも、パネルの継ぎ目の滑らかさなど細かい部分は最新の作りとなっています。
ボンネットの段差やクロームメッキを使ったフロント廻りが最もオリジナルの形を残しているようです。

リア廻りはちょっと現代風な、スムーズな造形でまとめられています。
一番大きな変化が側面からルーフにかけての造形で、曲線を使った現代風のデザインに見えます。
側面だけを見たら、500のイメージはほとんど感じない位に現代的です。

全体的に見るとオリジナルのイメージを残したまま、うまく現代のクルマに仕上げています。
かわいらしさと現代のコンパクトカーとオリジナルの懐かしさのデザインのバランスを非常に上手く取っている点がさすがといえそうです。


インテリアでも、懐かしさは健在です。
オリジナルと同様なデザインのシートや、古風なパネルのデザインに懐かしさを感じます。
しかしダッシュボードや操作部分からメータ周りは現代的な素材とデザインでまとめられています。
外観と違って、オリジナルのデザイン部分と現代のデザイン部分で、若干の違和感を感じる部分もありますが、より現実的なまとめ方とも言えるようです。


仕様を見ると、サイズはコンパクトで、一時代昔の日本のコンパクトカー(スターレットとマーチの時代)位の大きさです。
高さはヨーロッパのクルマとしては結構高くなっています。
全体の小ささを高さでカバーという意図がはっきり伺えます。
ホイールベースは2,300mmと短く、後席は狭さを感じるかもしれません。
トレッドは、サイズの割にはがんばっているといえるでしょう。

また、車重も1,010kgとコンパクトなサイズやエンジンの割には重くなっていますが、EuroNCAPで5つ星を取るには必要な重さともいえます。
7つのエアバッグ(フロントのデュアルエアバッグ、サイドエアバッグ、前席ウインドエアバッグ、運転席ニーエアバッグ)を標準装備で、安全性は十分でしょう。
当初の1.2Lエンジンの燃費は15.6km/Lでしたが、アイドリングストップ機構が導入され、19.2km/Lまで向上。
さらに2011年にはツインエアーと呼ばれる小排気量ターボエンジンを追加、21.8km/Lというコンパクト輸入車最高レベルの燃費となりました。
一気に日本車の燃費レベルと同等の、良好な燃費を確保しました。

エンジンは若干ロングストロークのシングルカムです。
ドライブバイワイヤーや連続可変式バルブタイミング機構を装備してありますが、出力は5,500rpmで69馬力、トルクも3,000rpmで10.4kgmと控えめな数値です。
排気量が小さいので馬力やトルクも小さく、きびきび走るにはエンジンを回してやる必要がありそうです。
2011年に追加された2気筒ターボエンジンは、出力は5,500rpmで85馬力、トルクは1,900rpmで14.8kgmとそこそこのパワーを確保、パワーやトルクを抑えたエコボタン装備で、燃費と元気な走りを両立しています。
ただ2気筒なので、工夫をしているとはいえエンジンの振動は多目かもしれません。

タイヤは185/55 R15と十分な大きさですが、ブレーキはフロントがソリッドディスクなのが弱点といえます。
長い下り坂ではエンジンブレーキをうまく使う必要がありそうです。
ESP(電子制御式スタビリティコントロール)、ASR(駆動輪空転防止機能)、HBA(ハイドローリックブレーキアシスト)、ヒルホールドシステムなど、電子制御システムはフル装備とも言える豪華さです。

全体ではデザイン上もコンセプト上でも、オリジナルを上手く再現しているといえそうです。
コストについては、エンジンやサイズを考えると高めに感じますが、装備が充実しているので納得できるレベルでしょう。
エンジンは小さく かなり非力なので、速さを求めるクルマではありません。
コンパクトさや短いホイールベースを活かして、軽快に走ることが似合いそうです。

懐かしさと最新のデザインや機能を上手く両立した、バランス感覚の良いクルマといえそうです。
ただ、日本仕様のクルマは装備が過剰とも言える状態なので、もう少しシンプルなグレードを用意した方が、より500らしさを感じられるのかもしれません。
(2008年5月に1.4Lエンジングレードが追加。)

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用語について



フィアット 500のグレード一覧です。
フィアット 500
グレード価格特徴
1.2 POP1,950,000円ベーシックグレード
1.2 SPORT2,080,000円中級装備のグレード
1.2 LOUNGE2,250,000円上級装備のグレード
TwinAir POP2,150,000円2気筒ターボエンジンのベーシックグレード
TwinAir LOUNGE2,450,000円2気筒ターボエンジンの上級装備のグレード
1.4 16V グレードはコンパクトホットハッチページ参照

2008年3月日本デビュー 2011年車種追加    data:2011/03/27

フィアット 500の仕様と装備


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