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マツダ デミオ vs スズキ スイフト |
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センスが光る日本のコンパクトカーの２台 マツダ デミオ と スズキ スイフト を比較します。 どちらも国際的に通用する個性的なデザインでまとまっている点が大きなポイントです。 外見の個性同様、中身も個性的なのか、早速見ていきましょう。 デザイン面 デミオはモデルチェンジで一気に洗練されました。 全体のラインは全体的にシャープな流線型で、スポーティーなデザインです。 バンパー一体のデザインや切れ上がったサイドウインドウなどシャープな現代風のデザインでまとめられています。 全体にプジョーのデザインの流れを感じますが、よりシャープに・よりシンプルにまとめているので真似をした感じはまったくありません。 対するスイフトはマイナーチェンジでのデザイン変更はほとんどなし。 デザイン上は、目だった派手さはないし こんなプレーンなのに、全体のラインのまとめ方の妙か、存在感があるデザインにまとまっている点が新鮮です。 ヘッドランプ周りの面の合わせ方やハッチバック下部の折れ方などは、つぼを得てます。 こちらはMINIのデザイン要素を感じますが、よりクリーンにすっきりまとめているので、似た感じがまったくありません。 デザイン面では、どちらも参考とした元のデザインはあるようですが、全体のデザイン力で真似を感じない個性的なデザインにまとめられています。 もともと、これまで色々なデザインのクルマが発売されているので、似ていないデザインのクルマを作ることが難しいのですが、この２台は共に個性を感じさせるレベルまでデザインを練り上げている点が見事です。 デミオは動きのあるシャープなデザイン、スイフトはクリーンなまとまりのあるデザインと、デザインの方向性はまったく異なるので、どちらのデザインが好きかという点が選択のポイントになりそうです。 内装と操作系 デミオのシートはしっかりしているようです。 インパネ廻りは直線基調に円を組み合わせ、かなりダイナミックでシャープな近未来的デザインとなっています。 質感は普通ですが、シフト廻りとパーキングレバー廻りを分離したりと こだわりを感じさせるデザインです。 丸いエアコンダクトも特徴的で、外見同様シャープな若さを感じるデザインで、操作も分かりやすそうなのです。 スイフトのシートは標準レベルでしょう。 インパネ廻りは直線基調ですっきり、外見同様プレーンなのですが、バランス良くまとめてあります。 ただ、操作ボタン類が小さいのがちょっと気になりますし、ステアリング上のスイッチは誤操作が心配です。 内装についても外見と似たデザインの傾向が見られます。 ダイナミックで先進的なデザインのデミオに対し、スイフトはすっきりまとめています。 ただ、スイフトはすっきり見せることを優先したのか、操作系のボタンが小さいので、すばやい操作は難しそうです。 内装についてはフルモデルチェンジしたデミオが新しい分だけ有利かもしれません。 ボディー面 長さはデミオが１３０ｍｍ長く、高さはスイフトが３５ｍｍ高くなっています。 ホイールベースはデミオが１００ｍｍ長く、トレッドはほぼ同等、車重はスイフトが３０ｋｇ重くなっています。 この点から、デミオの方が後席に余裕があり、スイフトは天井が高いことが伺えます。 若干小さいスイフトのほうが重く、最新のデミオの軽量化が目立ちます。 メカニズム面 回転半径はホイールベースが長いデミオがスイフトより０．５Ｍも小さく、小回りに関してはデミオが優秀です。 燃費もＣＶＴのデミオが圧勝、やはり燃費向上にはトルコンよりＣＶＴが有利ですね。 どちらのエンジンもほとんどスクエアのエンジンですが、最大トルクや最大出力の発生回転数４０００ｒｐｍと６０００ｒｐｍで普通の数値です。 マツダが最大出力で勝り、スイフトが最大トルクで勝っていますが差はわずかです。 ミッションとエンジンの特性から、スイフトが出足が速く、デミオが速度の伸びがいいことが想像できます。 燃料タンクはデミオ４１Ｌ、スイフトが４３Ｌとデミオが若干小さいのですが、デミオの方が燃費がいいので航続距離はデミオが若干有利でしょう。 足廻りはブレーキまではほとんど同じですが、タイヤはスイフトがワンサイズ太く、高さによる不安定さをカバーしようという意識がうかがえます。 総評 外廻りのデザイン同様、メカニズム面でも個性の違いがあるようです。 外観や内装は現代的にシャープで動きのあるデミオと、クリーンでシンプルながら存在感のあるスイフトという違いがあります。 かなりデザインの方向性が違うので、好みによって選びやすいデザインともいえそうです。 メカニズム面では、小回りが利きそうなスイフトが全体的に安定感を重視したまとめ方になっているのに対し、比較的長いデミオの方が軽快な走りを追及しているまとめ方となっています。 しかし、デザインの方向性とは一致しているともいえるので面白いところです。 エンジンやミッションでは、出足の速さで軽快さを出そうとしたスイフトと、加速の伸びのよさでスピード感を演出しようとしたデミオといえそうです。 後席は高さを重視したスイフトと足元の広さを重視したデミオという違いがありますが、どちらも一長一短ですね。 燃費はデミオが圧勝で、全体的にも新しい分デミオが有利な部分も見えますが、スイフトの真面目なしっかりした作りにも魅力を感じます。 両車の個性が、デザインと走りの両方でかなり一致しているので、好き嫌いで選んで間違いのない２台と言えそうです。 用語について   左 マツダ デミオ 右 スズキ スイフト 以下 仕様です。 デミオは15Cグレード、スイフトはXSグレードを紹介します。
data：2007/09/23 ページトップへ 車を考える部屋 |
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