アルファロメオ MiTo vs ミニ ミニクーパーS |
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イタリアとイギリス(ドイツ)が誇るハイエンドホットハッチの2台 アルファロメオ MiTo と ミニ ミニクーパーS を比較します。 外見からメーカーの成り立ちまで大きく異なる両車は、いろいろな部分で大きな違いがありつつも、似た部分もあるようです。 そこで、共にハイエンドのヨーロピアン コンパクト ホットハッチとして、どこが違って どこが似ているのか、早速見ていきましょう。 デザイン面 MiToは、フロント廻りの逆三角形エアインテークが、アルファロメオのクルマを強調しています。 丸いヘッドライトが、これまでのアルファデザインとは違って、面白い感覚を加えています。 大きな曲面を上手く活用したデザインで、現代のコンパクトカーデザインの流れを取り込んだフロントデザインです。 側面も大きなアールを描いた屋根にタイヤのアーチが上手くアクセント、存在感を感じさせるデザインです。 窓の適度な狭さが、スポーティーで低いデザインを強調しています。 リア廻りでは、ちょっとSUV風のアンダー部分とテールランプのシルバーリングの組み合わせが斬新です。 MiToのデザイン全体としては、典型的なアルファデザインとコンパクトカーの最近のデザイン、さらに新しいアルファを感じさせるデザインを盛り込んで、上手にまとめ上げたという印象です。 窓の高さを小さくして低さを強調したデザインを採用して、普通のコンパクトカーとは一線を画したデザインとなっています。 ミニクーパーSは、ベース車のミニのイメージを保ったまま、エアインテーク、ルーフスポイラー、ツインテールパイプ、リアバンパー、サイドスカート、フューエルキャップと結構細かく変えてあります。 しかし、エアインテーク以外には、出来るだけ目立たないように変更されているところがミニ流のこだわりといえそうです。 MiToは新しいイタリア個性的なデザイン、ミニクーパーSはベース車の個性的なデザインを尊重しつつ、さりげなくスポーティーさを引き出しています。 デザイン面ではどちらも個性が強く、選ぶ人の好みによって、簡単に選べそうなくらいのオリジナリティーがあります。 内装と操作系 MiToのシートは、かなりしっかりした作りです。 ショルダー部分を落とした個性的なデザインのシートですが、腰部分はしっかり支えてくれそうです。 インテリアは、かなりダイナミックなデザインといえます。 メーターの丸さを強調した造形からエアコンダクトの丸くメカニカルなデザインまで、曲面をダイナミックなデザインに上手く活用しているところが、インテリアデザインの大きなポイントです。 多少操作性などで疑問を感じる部分もありますが、デザイン命のクルマですから、これでいいのかもしれません。 ミニクーパーSは、シートはベース車同等に見えますが、しっかりしていそうです。 インパネ廻りの丸いメーターなどが、ベース車でもスポーティーなイメージを上手く演出しています。 ですからクーパーSでもペダル類の変更以外には目立った変更はありません。 元々スポーティーなインテリアなので、特にスポーティーさの演出は必要がなかったとも言えそうです。 内臓については、外見同様に個性的なMiToに対して、明るく軽快なミニクーパーSです。 どちらも外見同様に個性が強いので、これまた選びやすいデザインのまとめ方といえるでしょう。 ボディー面 大きさはMiToが全ての部分でミニクーパーSより大きく、全長にいたっては30cm以上の違いがあります。 ほとんどワンサイズ違いますが、車重は10kg差とほとんど同じくらいです。 また、ホイールベースは45mm差でトレッドもMiToが少し広く、MiToのバランスいい大きさとミニクーパーSの低さと重さが目立つデータです。 ミニクーパーSは、デザインをキープする為に無理にサイズを抑え、必要以上に重くなってしまった印象もあります。 MiToは制限がないために、素直にバランスを追求したボディーといえるのかもしれません。 メカニズム面 最小回転半径はMiToはデータ無しで、ミニクーパーSは5.1M。 タイヤサイズの違いを考えると、MiToはかなり大回りになるかもしれません。 エンジンはどちらもターボ付です。 若干小さい1.4LのMiToのエンジンは、最大出力114KWを5,500rpmで発生するのに対し、ミニクーパーSの1.6Lエンジンは最大出力128KWを5,500rpmで発生。 最大出力については、エンジンサイズの差がそのまま出力の差につながった印象です。 また、MiToは最大トルク230Nmを3,000rpmで発生(Normalモードは最大トルク201Nmを5,000rpmで発生)、ミニクーパーSは最大トルク240Nmを1,600−5,000rpmで発生しています。 ミニクーパーSは広い範囲で最大トルクを発生しているところがドイツ車(会社自体はイギリスですが実質BMW車ですからね)らしいところです。 対して、MiToはNormalとDynamicの2つのモードがあり、DynamicではミニクーパーSに迫るトルクを発生しています。 Normalではトルクが薄く高回転になるので、ターボをあまり効かせない自然なモードとなるようです。 どちらもかなりのハイチューンエンジンですが、MiToは気分によってエンジンの性格を変えられるところがポイントです。 速く走るならDynamic、自然なフィーリングならNormalと使い分けが出来ます。 ミッションはどちらも6速のマニュアル。 タイヤはMiToが215/45、ミニクーパーSが195/55と大きな違いがあります。 ミニクーパーのタイヤは、このエンジンパワーをフルに使いこなすにはちょっと弱いかもしれませんが、MiToは大きすぎる印象もあります。 とんがった走りならMiTo、バランスの良さでミニクーパーSと分けられそうです。 総評 MiToはコンパクトカーとしてはボディーサイズがワンランク大きい、デザインもメカニズムも個性的なスポーティーホットハッチです。 エンジンもターボ付にも関わらず高回転での楽しさも兼ね備えるので、とんがった走りにも十分対応してくれそうです。 個性を保ちつつ、走りと楽しさを追求するクルマといえるのでしょう。 ミニクーパーSはホットハッチの典型的なデザインで、内装も明るく軽快なまとめ方をしています。 タイヤのサイズやエンジンの設定からも、基本は気楽に、かつ 速く走る事を重視している感じを受けます。 アウトバーンを安心して飛ばすのがメインで、山道でも早く走れるよ、といった比較的軽い気持ちのドライビングが似合いそうなクルマです。 クルマのデザインがこの2台の性格を端的に表しているといえるでしょう。 外見から内装やメカニズムまで走りとセンスにこだわりつくしたホットハッチがMiTo、 ちょっと気楽なホットハッチの中にしっかりした実力を秘めたミニクーパーSと分けられそうです。 左 アルファロメオ MiTo 右 ミニ ミニクーパーS 以下 仕様です。
data:2010/03/07 ページトップへ 車を考える部屋 |
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