スズキ スイフトスポーツ vs ルノー トゥインゴGT
 
 
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日本とフランスの小さなホットハッチの2台 スズキ スイフトスポーツ と ルノー トゥインゴGT を比較します。
どちらもコンパクトカーの中でも小さめのホットハッチで、スイフトは自然吸気で大き目のエンジン、トゥインゴは小排気量のターボエンジンという大きな違いがあります。
そこで、エンジン以外にもどんな特徴があるのか、早速見ていきましょう。

デザイン面
トゥインゴGTはベース車にパノラミックグラスルーフ追加、アロイホイールやリアスポイラーも追加しています。
四角い形の中に曲面を多用するデザインで、フロント周りのフラットな作りやリアバンパー廻りの動きのあるデザインは、現代のルノーデザインそのものといえるでしょう。
リア廻りのデザインは秀逸で、ドアノブ部分のデザインなどにもこだわりが感じられます。

スイフトスポーツはフロントラインはC2に似た曲線ですが、屋根はほぼフラットでこのあたりはミニにも見えます。
そこにホットハッチらしいメッシュフロントグリルや2本出しマフラーを追加することで力強さを強調しています
ベース車がシンプルかつクリーンなまとめ方だったので、ちょっとしつこい感じも受けますが、先入観なしで見るとまとまったデザインと言えます。

デザインでは、フラットと動きのあるデザインを組み合わせたクリーンでまとまりの良いトゥインゴGTと、クリーンなデザインの中にホットハッチらしいデザインを取り込んだスイフトスポーツといったところでしょう。

内装と操作系
トゥインゴGTは、シートの作りの丁寧さはさすがにフランス車といえます。
リアシートもスライドやリクライニング機能付、快適さや便利さも備えます。
デザイン上はメーターの配置がハンドルの先には速度計だけというシンプルさが目立ち、センター部分にその他の表示が集中しています。
全体のデザインは基本的にノーマルと同様で、スポーティーなクルマとしては変更部分が、高さ調整式シートやオートエアコンやクルーズコントールといった豪華装備に集中しています。

スイフトスポーツは、シートがしっかりしたスポーツシートで、ペダルもステンレスとホットハッチらしく、全体的にしっかり作り込んであるのが印象的です。

ここでは、基本的に豪華使用ながらデザインはノーマルなトゥインゴGTに、ちょっとスタンダードすぎるくらいにホットハッチらしい内装のスイフトスポーツという感じです。

ボディー面
トゥインゴGTがスイフトより一回り小さく、ホイールベースを見ると2,365とかなりのショートです。
トレッドもトゥインゴGTがかなり狭く、安定感ではスイフトに利がありそうです。
しかし、車重はトゥインゴGTが20kg軽く、大きさに対する重さは同等といえそうです。

各寸法や車重からからくる軽快さが若干有利なトゥインゴGTと、高さは少し気になるものの それ以外はバランスよくまとめたスイフトといったところでしょうか。

メカニズム面
トゥインゴGTのエンジンはトルクを見ると145Nmを3,000rpmで発生している低回転型、最大出力74KWも5,500rpmで発生と低めなので、回して楽しいエンジンとはいえないようです。
小排気量とはいえ、ターボのトルクを生かして加速するタイプのエンジンといえそうです。

スイフトは気持ちロングストロークのエンジンを真面目に正攻法でチューニングしているようです。
最大出力92KWは6,800rpm、最大トルク148Nmは4,800rpmと素直な高回転型エンジンです。

タイヤはトゥインゴGTが185/55 R15に対し、スイフトスポーツが195/50R16と、エンジンパワーとのマッチングを考えた大きさのタイヤといえそうです。
ブレーキはトゥインゴGTのリアがドラムになりますが、現実的には問題ないでしょう。
真面目なターボエンジンのトゥインゴGTと、ホットハッチとして典型的な高回転型エンジンのスイフトスポーツといえるでしょう。
どちらもボディーやエンジンとバランスの取れたタイヤやブレーキでまとめているようです。



総評
トゥインゴGTは、ベーシックで使い勝手のいい作りのクルマを軽くチューニングしたバランスのよさと、ホットハッチとしてはちょっと食い足りない部分を併せ持った感じがします。
装備面でも快適装備が目立つ仕様なのです。
スイフトスポーツは、ホットハッチのスタンダードな手法で真面目に作り上げすぎた為に、べース車のクリーンさを少し邪魔してしまった感じを受けました。
とはいえ良くできたホットハッチといえるでしょう。

共に4人乗車でも十分使えそうですが、エンジンでは、実用エンジンに若干余裕を加えただけのトゥインゴGTに対して、高回転に的を絞ったスイフトスポーツと考え方が分かれています。
デザインからメカニズムまで考えると、トゥインゴGTはちょっと余裕がある豪華仕様のコンパクトカーで、スイフトスポーツは生粋のコンパクトホットハッチとはっきり性格が分かれます。

トゥインゴGTは80万弱高額となるので、かなり微妙な性能ともいえ、デザインや使い勝手の便利さに対する評価が大きなウエイトを占めそうです。
スイフトスポーツはスペックの割にリーズナブルで、走りを楽しむには最適なクルマです。
普通に使っても燃費以外は不満が少ない、オールマイティーさもポイントとなりそうです。


左 ルノー トゥインゴGT                      右 スズキ スイフトスポーツ



以下 仕様です。
項目 ルノー トゥインゴGT スズキ スイフト スポーツ
価格 ¥2,400,000 ¥1,627,500
形式 ABA-ND4FT CBA-ZC31S
寸法・重量
全長 3,600mm 3,765mm
全幅 1,655mm 1,690mm
全高 1,470mm 1,510mm
ホイール
ベース
2,365mm 2,390mm
トレッド
前/後
1,400/1,385mm 1,460/1,470mm
最低地上高 --mm 140mm
車両重量 1,040kg 1,060kg
乗車定員 4名 5名
性能
最小回転R --m 5.2m
燃料消費率 --km/l 14.6km/l
エンジン
種類 直列4気筒SOHCターボ 直列4気筒DOHC
内径×工程 -- 78.0×83.0mm
総排気量 1,148cc 1,586cc
圧縮比 -- 11.1
最大出力 74KW/5,500rpm
(100PS)
92KW/6,800rpm
(125PS)
最大トルク 145Nm/3,000rpm
(14.8kgm)
148Nm/4,800rpm
(15.1kgm)
燃料
供給装置
-- 電子制御式燃料噴射装置
燃料タンク
容量
40L 43L
使用燃料 プレミアムガソリン プレミアムガソリン
諸装置
クラッチ クラッチ クラッチ
トランス
ミッション
5速マニュアル 前進5段マニュアル
フロント
サス
-- マクファーソン
ストラット式
コイルスプリング
トーションバー付
リア
サス
-- トーションビーム式
コイルスプリング
ブレーキ
(前輪)
Vディスク Vディスク
ブレーキ
(後輪)
ドラム ディスク
駆動方式 前輪駆動方式 前輪駆動方式
使用
タイヤ
185/55 R15 195/50 R16

data:2009/12/26



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