トヨタ iQ / TOYOTA iQ |
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過去のコンパクト ハッチバック達 iQ 仕様と装備 |
トヨタに最小のクルマiQが登場しました。 全長は軽より短い3M以下と驚きのサイズです。 どんなクルマなのか、早速見ていきましょう。 全体の形としてはツーシーターのスマートに似ているのは、サイズを考えると仕方のないところでしょうか。 ギリギリの寸法なので、形のバリエーションを作りにくいのかもしれません。 フロント周りのデザインは同社のパッソを基本にブラッシュアップした印象で、まとめ方としてはパッソより綺麗です。 リア廻りはサイドまで回りこむガラス窓のデザインが独特。 バンパー一体の流れるようなデザインは、どこかで見たような印象があるものの、見事な造形といえるでしょう。 サイドの微妙な動きのあるデザインなどを含めて、サイズを考えると かなりがんばったデザインのボディーです。 安っぽさを感じないところが評価が高いデザインのクルマといえそうです。 内装は、質感としては一般的、ヴィッツ同等といえそうです。 シートはヘッドレストを含めて独特の形状の薄型、クルマ自体に衝撃を吸収するスペースが少ない為か、シート自体にも衝撃を吸収する機能が与えられています。 リアやサイドを含めて9エアバッグ装備に加えて、歩行者障害軽減ボディーまで採用という、ちょっと驚きの安全性能。 ただ気になるのは、その実用性で、クルマを小さく強度を強く作った為にこのような装備が必要になったのか、コンパクトカー標準以上の安全性を実際に発揮しているのか、非常に気になります。 評価は安全試験の結果待ちですね。 内部のデザインはヴィッツを基本にシンプルかつまとまった配置がされていると思いきや、マニュアルエアコン仕様車はちょっと微妙なボタン配置。 オートエアコン仕様車はコンパクトにまとまった操作系といえます。 デザインは三角形のセンター部分が目に付きますが、デザインのまとまりは今ひとつ。 ばらばらなデザインのパーツを独特の三角形内に配置しただけで、まとまりに欠ける印象が強い点が残念なデザインです。 定員は4名ですが、リアシートはタイヤに邪魔されているので巾が狭く、トランクもないので、実質3シーターといえます。 助手席前がえぐれたデザインなのは、スペース確保の涙ぐましい努力の跡、しかし、シートを前方に出されると、運転席からサイドが見えにくくなる欠点があり、これまた微妙なところでしょう。 逆に2シーターと考えると巾が十分確保されているので、非常に快適なクルマとなりそうです。 内部のデザインはちょっと奇抜で、都会的というより、無理に新しさを強調しようとして外した印象です。 4名乗車というより2名乗車が基本、最大3名の核家族がターゲットのクルマといえます。 メカニズム面では、サイズが3Mを切っている点が画期的です。 ヴィッツとほとんど変わらない巾と高さで内部空間を確保しています。 ホイールベースも長さは短いものの巾はヴィッツ同等。 回転半径が3.9mと驚異的な小ささで、全長の短さも含めて取り回しは簡単そうです。 車重は890kgと軽自動車並み、これはクルマの体積(軽自動車と同等)を考えると納得の重さです。 CVT搭載で燃費は23km/Lと優秀ですが、より広く重いフィットやデミオと同等なので、ちょっと微妙。 車重やサイズを考えると、新型車としては もう少し良くても と感じてしまいます。 エンジンは3気筒のツインカム、多少振動面で不利ですが、エンジンの優れたマウント方法で実質気にならないでしょう。 1Lエンジンとしてパッソの1Lエンジンと同等ですが、吸気や排気がコンパクトな為か、パワーやトルクは若干落ちます。 しかし、車重を考えると軽でターボ付のクルマのエンジンと同等の数値で、かなり元気に走れそうなエンジンといえそうです。 追加された1.3Lエンジンは最新の設計で、4気筒のロングストローク、Dual VVT-i付です。 パワーやトルクが上がっても燃費が変わらないので、お得感があります。 ただ車重が60kgも増えてしまったのはいただけません。 かなり無理をしたエンジンなのかもしれませんね。 足回りやブレーキは標準的ですが、タイヤがしっかりしているので、見た目以上の安定感がありそう。 さらにS-VSCやEBD付ABS&ブレーキアシストと、走行安定性をアシストしてくれる電子装備を満載している点は、安心感につながりそうです。 (ホイールベースが極端に短い為に動きがクイックとなるので、それを抑える為の装備なのかもしれません。) このクルマの最大のポイントは、コンパクトなサイズと小回りの利くところです。 3人までの乗車であれば快適ですが、4人乗車は厳しいので、3人以下家族もしくはパーソナルカーが前提です。 価格にしてもヴィッツより高価ですから、コンパクトさに価値を見出せない場合はマイナス部分が大きくなってしまうのです。 デザインについては、外観はまとまりのある良いデザインですが、内装は小さなボディーサイズがデザイン面でも無理を強いているような印象を受けてしまいます。 このあたりは、他のクルマのパーツを流用するコストダウンの悪影響が目に付いてしまいます。 コンセプトとしては、軽自動車を作らないトヨタが、意地で軽並みのコンパクトカーを作ったところが評価のポイントです。 ただ、クルマをコンパクトに押さえる為に、かなり無理をしている印象が強いことも確かなので、買う人を選ぶクルマといえそうです。 普通に考えれば、維持費が安く燃費がより良い最新の軽自動車が有利ですし、2シーターならスマートやR1やコペンがあります。 サイズさえ気にしなければフィットやデミオが有利です。(税金面では不利ですが、差はわずかです) これに趣味性が加われば、スマートなどより遥かに魅力的なクルマとなりそうなのですが・・・トヨタですから難しいかな。 用語について トヨタ iQのグレード一覧です。
2008年11月デビュー 2009年8月1.3Lエンジン追加 data:2009/08/22 トヨタ iQの仕様と装備へ ページトップへ 車を考える部屋 |
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